リハビリテーション
NMOSDでは後遺症に対する対症療法として、運動機能の維持を⽬的としたリハビリテーションを⾏います。

脱⼒症状には負荷をかけて動かす抵抗運動
NMOSDの脊髄病変は運動障害が起こることが多く、全⾝の脱⼒症状を起こすこともあります。脱⼒症状に対してはある程度負荷をかけた抵抗運動が有⽤です。
- 頻度:週2回程度
- 回数:10〜15回×2セット
- 強度:10〜15回できる負荷量
痙性にはストレッチが有効
脊髄病変はしばしば、両脚のつっぱり(痙性)をもたらします。痙性を⽣じると腱反射が亢進し、ひどい場合にはクローヌスと呼ばれる関節の震えが⽣じます。痙性の改善には筋⾁のストレッチが有効で、関節が最⼤限に動く範囲でストレッチをして、痙性と共に関節の拘縮を防ぐことが必要です。
- 頻度:毎⽇
- 時間:呼吸に合わせてゆっくりと30秒
- 強度:「痛気持ちよく」伸びているなと感じられる
- 注意:反動などの勢いはつけず、ゆっくりと筋⾁を伸ばす


MSキャビン発⾏,バナナチップス69号視神経脊髄炎(NMO)「NMOのリハビリテーション」p.24-26