再発の症状と治療

NMOSDでは再発を防ぐことは重要なので、定期的に通院することが大切です。

定期診療の重要性

NMOSDは進⾏性の経過をとることは稀で、障害は個々の再発により起こります。障害部位として頻度が⾼いのは視神経と脊髄ですが、視神経に障害が起こると失明に至ることもあります。脊髄炎では完全対⿇痺や⾼度の感覚障害、膀胱直腸障害が起こることが多いです。

⽇本神経学会. 多発性硬化症・視神経脊髄炎診療ガイドライン2017. p.151

再発が疑われるとき

NMOSDの再発は「新しい症状が出るか、あるいはもともとあった症状が明らかに悪化して24時間以上続き、休んでも体温が下がっても回復しない」と定義されています。再発の症状や程度は⼈によって異なるので、再発が疑われるときや症状が強く特徴的なときは、すぐに主治医に連絡しましょう。

定期的に通院することが⼤切

NMOSDは病巣が増えたことに、気づかないことは滅多にありませんが、再発すると後遺症が残る場合もあるため、定期的に通院して再発を予防することはとても⼤切です。

⽇本神経学会. 多発性硬化症・視神経脊髄炎診療ガイドライン2017. p.125, 151

受診の頻度は病状や使⽤している薬の内容などで異なりますが、多くの患者さんは1〜2ヵ⽉に1回程度の頻度で通院します。問題になる症状がなく、再発がなくても最低3ヵ⽉に1回程度は通院しましょう。症状が落ち着いている現状を報告するためです。また、どんな症状の変化があったら通院するのか、予約のない場合の対応などを主治医に前もって確認しておくことが⼤切です。

MSキャビン. 視神経脊髄炎完全ブック第1版. MSキャビン. 2018. p.119

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